発行日 :平成31年 1月
発行NO:No42
発行    :溝上法律特許事務所
            弁護士・弁理士 溝上哲也
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   【5】記事のコーナー:イベントと日本人の宗教観〜


  あけましておめでとうございます。

  この原稿を書いている時点ではまだ旧年中なのですが、毎年毎年、年を追うごとに一年が短くなっているように思います。 昨年9月より入所いたしました福井と申します。産休の方が復帰されるまでの、これまた一年と短期間の派遣社員ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。

  さて、今回私、事務所報担当の任を承りました。肩の力を抜いて、気軽に書いて構わない、と聞いてはおりますが、新参者にはそれもなかなか難しいものです。何を書こうかどうしようかと散々首を捻った挙句、季節柄ということもありまして、日本人の独特な宗教観などの話をしてみようかと思います。

  皆様、クリスマスは楽しくお過ごしになりましたでしょうか。街中が赤と緑に彩られ、至る所でイルミネーションが眩しいほどにキラキラしていました。友達と、恋人と、家族と。人それぞれ、思い思いに楽しまれたことでしょう。 では年末は? 毎年、紅白歌合戦は見逃そうとも、ゆく年くる年だけは見逃せない私です。遠く響く除夜の鐘。白い雪がしんしんと降り積もる中、驚くほどたくさんの人が、静かに厳かにお寺にお参りしている光景を見ると、ああ今年も終わるのだなぁと感慨に耽ったりします。 そして新年。当然欠かせないのが初詣ですね。お札やお守りを奉納したり、絵馬を書いたり、おみくじをひいて一喜一憂したりして。今年一年の多幸を願う、大切な行事です。

  年末年始はイベントが多くて、本当に楽しいですよね! ではここで少しイベント内容を振り返ってみたいと思います。

【クリスマス】 イエス=キリストの誕生を祝う祭り。12月25日に行われる。多くの民族の間にみられた、太陽の再生を祝う冬至の祭りと融合したものといわれる。聖誕祭。降誕祭。

【除夜の鐘】 除夜の12時をはさんで、寺々で鐘をつくこと。また、その音。108の煩悩(ぼんのう)を除去し新年を迎える意味を込めて108回つく。百八の鐘。

【初詣】 正月、その年初めて社寺に参詣すること。初参り。

※goo辞書より


クリスマスはキリスト教。除夜の鐘は仏教。初詣は神道(&仏教)。なんですよね。 ほんの一週間の短い間に、3つの異なった宗教の行事に参加する。それも割と当たり前な感じで。これって、世界的に見ると風変りというか、やはり珍しいことのようです。

   私事になりますが、過去オセアニアやアメリカに滞在した際、色々な国の人とその時期の行事の話をする機会がありました。 まず大抵の方は、熱心かそうでないかは別問題として、何らかの宗教を信仰されていました。反面、自分は無宗教だ、とはっきり口にされる方もいました。こういった方は、クリスマスカードも送らない、と明言していた記憶があります。メリークリスマス、という定番の挨拶もせず、ハッピーホリデイズ!と確か言っていたような。

   閑話休題。 こんな会話をすれば当然、じゃああなたは?と同じ質問が返ってきます。

   私の祖父母の家には仏間がありました。食事の前には小さな器にごはんを盛って、仏壇にご挨拶もしていました。でも私は、自分が仏教徒だとは思いません。 クリスマスは大好きです。高校はミッション系でしたので、クリスマス礼拝どころか、礼拝は毎朝ありましたし、未だに口ずさむ讃美歌がいくつもあります。でもやっぱり、私はクリスチャンではないんです。 ちなみに、初詣にだってもちろん行きます。苦しいときは神頼みです。しかしながら氏神様のお名前を知りません。

   案外、日本人って、こういう人多いと思うんです。 そして、それでいいんじゃないかなぁとも思うのです。 とてもとても個人的な意見になってしまうのは百も承知なのですが、せっかく八百万柱の神様がお住まいになっている国に生まれたのですから、多少信仰心が薄く広くなったとしても、トータルしたら十分篤いんじゃないでしょうか。 薄いどころの信仰心も持ち合わせてないとおっしゃる? なるほどなるほど。 でも、壁に書かれただけの鳥居の絵に、悪いことできなくないですか? 道端のお地蔵様に、悪いことできなくないですか? それって、根っこのところに薄くなった信仰心があるってことだとは思いませんか。

   肩ひじ張らず、いろいろなことに感謝する。 そしてクリスマスを楽しみ、大晦日を楽しみ、新年を寿ぐ。 花祭りに甘酒を飲み、なんだったらハロウィンだって遊んじゃいます。(でもハロウィンは、本来は子供の為のイベントのはずなので、ニュースになるような度を外した大騒ぎには眉をひそめてしまいますけども笑)

   何はともあれ本年も、どうぞ皆様にとって良い一年となりますように。

以 上

(H31.1作成 : 事務経理部 福井 真穂)


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