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発行日 :平成25年 1月
発行NO:No30
発行 :溝上法律特許事務所
弁護士・弁理士 溝上哲也
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【5】記事のコーナー:〜エネルギーと日本の技術について思うこと
<はじめに>本稿は、特許事務所に属する一個人の「技術」というフィルターを通した日本観を綴ったもので、政治、企業、その他何らかの関連団体、組織などを特に擁護したり、批判することを意図したものではありません。
日本は資源に乏しい国である(ということらしいです)。こと発電に用いるエネルギー資源については、かつては石炭を掘っていたが、これが枯渇したのかどうだかしらないが、今は表舞台から姿を消してしまい、自然を用いるほかはほとんど無い…らしい。
ガス、石油、その他、を用いた発電に取って代わって一躍表舞台に現れたのが原子力発電だった。しかし、原子力発電も表舞台から姿を消そうとしている(多分…)。要・不要論で言えば、冒述のとおりメンドクサイのでどちらともコメントしませんが、「無くてもなんとかしちゃうのが日本(の技術力だ)!」と思いたい(希望)。
石炭、ガス、石油、その他による発電でまかなえる時代では無くなったとは言うものの、戦後から経済大国だ技術立国だのなんだのと一応は世界に認められる国にまで何とか立て直した実績を考えると、「原発…無きゃ無いで何かやるんじゃないか?」と楽観視するところもある(楽観視できないとすれば、日本がもはやそういう国(時代)ではなくなったってことでしょうか?)。
現にレアアース(レアメタル)にしても某国の輸出規制だったかなんとかで日本企業が大打撃を被ると思われたが、日本企業は脱レアアース技術を確立したり、使用済みのレアアースの回収技術を確立したりと、それなりに対応策・回避策をさっさと講じて乗り切った&舵取りをしたという話がある。また、レアアースの話以外でも「やってやったぞ!」って言う実績が日本にはある。
例えば、ディーゼルエンジンの廃棄ガス → Nox排出抑制エンジン開発!。
例えば、ガソリン高ぇぞ! → エコカー開発!。
例えば、人工衛星飛ばしてぇ… → 町工場のオッサン「まいど1号」飛ばす!
例えば、再生医療で使える自己細胞があれば… → iPS細胞の実用化技術の確立!
必要は発明の母とか父とかって言葉がありますが、原子力発電についても「そういうことなんじゃないか」と思っています。
以上
(H25.1作成 : 特許商標部 竹内 幹晴)
→【1】論説:新しいタイプの商標制度導入をめぐる商標法改正の動きについて
→【2】論説:〜「知財事件」と「一般事件」とは、こんなところが違う〜
→【3】論説:出願後に提出された実験結果の参酌について
→【4】論説:営業秘密の保護と競業禁止特約について
→【6】記事のコーナー:台湾への特許出願について
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